「人生、こんなどん底からでもやり直せるのか?」
そんな問いを胸に抱えていた20代前半の頃。私は大学を中退し、貯金はゼロ、就職活動も失敗し(なんと内定0)、精神的にも経済的にも追い詰められていました。
でも、そんな私でも「環境を変えれば、人生を変えられるかもしれない」と信じて動き出した瞬間がありました。
この記事では、貯金0の状態から3ヶ月で30万円を貯めて、関西から東京に引っ越すまでのリアルな体験をお届けします。
なぜ東京に行こうと思ったのか
当時の私は、大学を中退する決断をし、家族とは絶縁状態。にもかかわらず、住んでいる場所は家族に知られている——この状況がとても耐えられるものではありませんでした。
関西にこのまま居続けることが、未来のない選択に思えたんです。
そんなとき、友人が「東京でシェアハウスをしよう」と声をかけてくれました。家賃の高さがネックだった東京へのハードルが一気に下がり、「東京に引越して環境を変えることで、人生も変えられるかもしれない」と思えたのがきっかけです。
当時の状況:貯金0円、メンタルも崩壊寸前
私は大阪府内の古いアパートに住んでいました。地震で元のアパートが壊れ、急きょ引っ越したばかり。大学は辞める決意をし、就職活動もうまくいかず、毎日が不安の連続でした。
クレジットカードを作ったものの、初回の6000円の支払いすらできないほど、金銭的にも精神的にも追い込まれていたのを今でも覚えています。
バイトを掛け持ちして月25万円を稼ぐまで
私は「3ヶ月で30万円貯める」と決め、バイトを2つ掛け持ちして働き詰めの日々を過ごしました。
まずは、元々やっていた飲食店でのアルバイトを再開。週5〜6日、1日6〜11時間働くのは当たり前の生活に。
さらに、隔週払いが可能な派遣のコールセンターでも働くことにしました。こちらは週3〜4日、1日4時間の勤務。給料日を分散させることで、家計がなんとか回るようになりました。
結果、月の収入は約25万円。もちろん、そのほとんどは引っ越し費用に消える運命でしたが、当時の私には「大金」でした。
節約は、焼きそばと七味から始まった
生活費もとにかく抑えました。業務スーパーで1玉16円の焼きそばを大量に買い、最初はソースで食べていたものの、引っ越し直前にはソースも尽き、塩と七味だけで味付けしていました。
携帯代も見直し、Softbankから楽天モバイルに変更。端末はメルカリで中古のiPhoneを購入し、24回払いでなんとか確保。
そんな中でも、友人とはたまに松屋やマックに行ったり、年上の友達にご飯をご馳走してもらったりして、心の支えになっていました。私に事情を知っている友達が、バイト先の廃棄のサンドイッチを恵んでもらったこともあります。(少しグレーですが、お腹と心が満たされたのを覚えています)
「明確な目標があったから頑張れた」——これが、当時を振り返って一番強く感じることです。
ちなみに、1日中働いていたおかげで自然と痩せて、ダイエット効果もありました(笑)。
3ヶ月で30万円を貯めて、すぐに引っ越しへ
約3ヶ月で、なんとか目標だった30万円を達成。
でも達成感はそれほどなく、すぐに引っ越し費用として消えていきました。
- 賃貸の初期費用:約20万円
- 引っ越しの荷物:ヤマト運輸で約2万円
- 移動:青春18きっぷを金券ショップで購入して上京
残ったお金は、東京で仕事を見つけるまでの生活費として使いました。
東京に来て、感じた「安心」
上京して一番大きかったのは、「家族に自分の居場所を知られていない」という安心感でした。
環境が変わることで、こんなにも気持ちが軽くなるのか、と感じたのを今でも覚えています。
※東京での生活の変化については、また別の記事で詳しく書く予定です。
この経験から学んだこと
私は運がよかったと思っています。 でも、その運を「チャンスだ」と気づいて、ちゃんと掴めたことも大きなポイントです。
- 友人が上京を誘ってくれた
- ご飯をご馳走してくれる仲間がいた
- 働ける環境があった
この経験から伝えたいのは、
「自分は運が悪い」と思っていると、チャンスが来ても見逃してしまう。
だからこそ、「自分は運がいい」と思い込んで行動してみてほしい。
人とのつながりを大切にすること。 チャンスに気づける心の余白を持つこと。
それが、どん底から抜け出す第一歩になるかもしれません。
「副業と投資と節約ではじめるお金づくり」では、こんな風にリアルな体験を通して、少しずつ人生を変えていく過程を綴っていきます。
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