家計簿アプリ初心者でもOK!貯金ゼロから抜け出した私のゆる管理術

貯金ゼロから家計を見直そうと考える若い女性が、悩んだ表情でノートに記録しているイラスト。周囲には500円玉、財布、貯金箱などの家計に関連するアイコンが描かれており、「貯金ゼロからの家計見直し」という日本語の文字が表示されている。 体験談

大阪から東京に引っ越してしばらく、私はずっと“自転車操業”のような家計で生活していました。バイト代は入るけど、翌月の家賃やカードの請求に怯えながら過ごす日々。

特にキツかったのは、引越し直後にインフルエンザにかかったとき。アルバイトは時給制なので、たった数日休むだけで給料が一気に減ってしまう。その月は国民健康保険すら払えず、本当に困窮していました。

そんな状態なのに、なんとなくカードを使っては残高を見て落ち込むだけ。資産形成とか貯金とか、そんな前向きな言葉からは程遠い生活。だけどあるとき、「支出は減っているのに、なんで貯金も減ってるんだろう?」と気づいたんです。

そこから、「まずは“お金の流れ”をちゃんと把握しよう」と思い立ち、家計簿アプリを試してみることにしました。


自転車操業だった頃のリアルな家計

当時の私の生活費は、ざっくりこんな感じでした。

  • 収入:約18万円(アルバイト・フルタイム勤務)
  • 支出:家賃3.5万円、食費3.5万円、光熱費+ネット1万円、ほか雑費など

一見やりくりできそうな収支バランスに見えるかもしれません。でも、実際はちょっとでもシフトが減ると収入が16万円とかになってしまい、一気にバランスが崩れるんです。

そして何より怖かったのが、「自分が何にいくら使っているのか、全然わかっていなかった」ということ。月末になって口座残高を見て、「あれ、こんなに少ない?」と焦るばかり。

体調が悪くてもバイトを掛け持ちせざるを得ない生活は、心身ともにギリギリでした。


家計簿アプリを始めたきっかけは“疑問”と“違和感”

ある日、ふと気づいたんです。東京に引っ越してきてから、家賃も生活費も少しは下がってるはずなのに、なぜか貯金がどんどん減っている

「ちゃんと管理してみよう」と思ったものの、正直、手書きの家計簿やExcelなんて、続く気がしなかった。実際にやったこともなかったけど、「絶対に続かない」と分かりきっていたんです。

そんなとき、SNSで「家計簿アプリで貯金できた!」という投稿を見かけて、「アプリなら気軽にできるかも」と思いました。

私が選んだのは、かんたん家計簿 with サンリオキャラクターズというアプリ。可愛い見た目に惹かれたのも大きいですが、実はもともとレシートや食券を手帳に貼るのが好きだったので、記録を“思い出”感覚でできるのが自分には合っていたんです。

※ このアプリは2024年12月に提供終了したみたいです。

参考:『かんたん家計簿 with サンリオキャラクターズ』サービス終了のお知らせ


私の家計簿アプリ活用法

アプリの使い方はとてもシンプル。だけど自分なりのルールを決めて、無理せず続けられるようにしていました。

  • レシートが出る支出は、まとめて記録(週末や暇な日に)
  • レシートが出ない支出(割り勘や現金など)はその場ですぐ記録
  • カテゴリ分けはアプリのデフォルトに設定されていた、「食費」「交際費」「日用品」を使う

大事なのは、“続けやすさ”を優先すること。家計簿は完璧じゃなくていい。とにかく、自分のお金の流れをざっくり見えるようにすることが目的でした。


家計簿をつけて分かった“見えない浪費”

アプリをつけはじめて、最初にびっくりしたのが交際費の多さ。東京には知り合いが多く、週1〜2回は誰かに会っていたし、外食やシーシャバーなどで気づけば数千円飛んでいく。

それに伴う交通費もばかにならず、「ちょっとだけ」のつもりが、月トータルで1万円以上使っていることもありました。

それからは、

  • 用事があって都心に出ても、寄り道せずにまっすぐ帰る
  • なるべく徒歩圏内で用事を済ませる

など、小さな行動の見直しを重ねるように。気づけば、月5,000〜10,000円は無理なく浮かせられるようになっていたんです。


マイペースに続けるコツとアプリの進化

家計簿が続いた理由は、“マイメロディが褒めてくれたから”というのもあるけれど(笑)、やっぱり「前より支出が減ってる」って数字で見えるのが励みになりました。

とはいえ、ずっと同じアプリを使っていたわけではなく、途中でマネーフォワード MEに乗り換えました。理由は、

  • クレカや銀行と連携して、自動で記録できる
  • 手入力が減って、よりラクに継続できる
  • 有料(年額5,300円)だけど、支出管理としては十分元が取れる

今は「とりあえずレシートだけでも保管しておく」を最低ラインにして、無理なく継続できています。


家計簿アプリで得た“安心感と気づき”

家計簿をつけて一番よかったのは、「私はちゃんと自分のお金を把握できてる」と思えるようになったこと。

正社員になるまで、生活に安心感は持てなかったけど、それでも“収入と支出の割合が見える”だけで、不安の質が変わった気がします。

もしあのとき、家計簿アプリを始めていなかったら、体調が悪くてもバイトを掛け持ちして、限界まで働くしかない日々を続けていたと思います。


最後に:完璧じゃなくても、ちゃんと変われる

「家計管理」って聞くと、なんだかきっちりしてないとダメな気がして身構えてしまう。でも、実際はもっとゆるくていいんです。

クレカや銀行口座と自動連携してくれるアプリを1つ入れるだけで、本当に世界が変わります。

最初は無料のアプリで十分。そして、自分のペースで「お金と向き合う時間」を少しずつ作っていけば、それだけで前に進める。

この体験が、同じように「お金のことを見直したいけど、どうしていいか分からない」と悩んでいる誰かの、最初の一歩になればうれしいです。

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